ネジコ日記

オタクの闇鍋みてぇな日記

気まぐれ音楽講座・初歩の初歩(Dominoを使うよ)

気が向いたので、音楽を作れるフリーソフト『Domino』の遊び方を紹介します。

まずはDominoをダウンロードしてね。

takabosoft.com

 

ダウンロードしたあとは必ず初期設定を行ってください。

そのままでは音が出ないことが多いです。

sakkyoku-yasasii.com

 

Dominoは音楽……というか、「MIDI」を作るためのソフトです。

MIDIとは、デジタルでの楽譜のようなもの。

MIDIファイルを開くと音が鳴りますが、あれはMIDIそのものに音があるわけではありません。普通、楽譜から音は出ませんよね?

MIDIを開いたときに、パソコンの中に入っている音源が自動で鳴らしてくれているだけです。

で、Dominoで楽譜(MIDI)を作ったあと、『DAW』と呼ばれる音楽編集ソフト(これも無料で使えるやつがあります)に通すと、初めて音楽が作れる段階になるわけです。とてもざっくりとした説明ですが。

 

さて、Dominoの準備が整ったら、早速遊んでみましょう。

楽経験がない前提でお話をしますね。

 

音楽の授業で「ドレミ」とか習うと思いますが、作曲の世界では「ド」は「C」といいます。ドレミファソラシは、それぞれC・D・E・F・G・A・Bとなります。

最初はなにがなんだかだと思いますが、何度か作曲していくうちに勝手に覚えていくので大丈夫です。

で、ちょっとややこしいんですが、「コード進行」というものがあります。

「コード」というものを並べて通しで聞くことで音楽の雰囲気や流れなんかを表現できるんですが、このコードにも「C」とか「F」とかの名前がついています。

音名のことを言ってるのかコードのことを言ってるのかは文脈で判断します。

コード進行の話ならまずコードのことを指しています。

まずは、コードCを聞いてみましょうか。

【※PCの画面をキャプチャした動画なのですが、音が何故か遅延しています。聞きづらいとは思いますがご容赦を。】

youtu.be

 

コードCは「ド・ミ・ソ」を重ねて作られるコードです。ドが基盤になっているからC。わかりやすいですね。

基本的なコード「C・Dm・Em・F・G・Am・Bm(♭5)」は、それぞれ白い鍵盤を一つ飛ばしずつ並べると作れます。

待て待て待て、いきなりDmとかBm(♭5)とか意味分からんのが出てきたが!?と思ったかもしれませんが気にしなくて大丈夫です。これが基本になるコードなので、とりあえず一つ飛ばしで鍵盤を押さえたらこうなる、とだけ理解してください。

Dmは「レ・ファ・ラ」、Bm(♭5)は「シ・レ・ファ」といった感じです。名前は難しそうですが、押さえる鍵盤は簡単です。

 

それを踏まえた上で、コード進行を実際に聞いてみましょう。

今回は「カノン進行」という、作曲界ではあまりにも有名でよく使われるやつを。

youtu.be

 

C-G-Am-Em-F-C-F-Gというコードを並べて作られる進行です。

このコード進行を並べていくことで、音楽の基礎を作ることが出来ます。

でもこうして目で見える形にすると、音の上下が大きすぎて、実際には演奏しづらそうです。

実はコードは同じ音なら1オクターブ下や1オクターブ上に並び替えることも出来ます(転回といいます)。転回しても使ってる音が同じならコードの名前は変わりません。

人によってはベース(一番下の音)がわかるように「C/G」(この場合は「G=ソ」の音が一番下になっていることを表しています)といった表記をすることもあります。

で、転回で並び替えた結果が下の動画。

youtu.be

 

転回すると音の並びが近くなりますが、コードは同じなのでコード進行の雰囲気は崩れません。

でも、一本調子でいまいち面白みがないですね。

1.5拍+1.5拍+1拍というリズムにしてみましょう。

youtu.be

 

「たーんたーんたん」というリズムにすると、ちょっと音楽っぽくなってきましたね。

さらに音楽っぽくするために、ドラムも入れちゃいましょう。

youtu.be

 

ドラムを入れるシーン、録画したんですが上手く撮れてなかったので、画像で説明しますね。

青丸がドラムを入れたところです。Dominoだとこういうふうに表現されます。

一番下がバスドラム。略してバスドラ。足で踏んでバチで音を出すので「キック」とも呼ばれるそうです。

その上がスネアドラム。単に「スネア」と呼ばれることが多いです。

動画で聞いたときに、「ドン」という低い音がバスドラム、「タン」となる音がスネアです。ドン、タン、ドン、タン、といった感じですね。

その上の細かく入っているのがハイハット。今回は「クローズドハイハット」と呼ばれるものを使っており、チチチチチチチチと鳴ってるやつです。「オープンハイハット」と呼ばれるものもあり、そっちはもっと派手な音が出ます。

一番上、最初だけ入ってる青丸はクラッシュシンバル。ジャーンと目立つ音なのでここぞというときに使うことが多いかも。

このパターンを4回繰り返すごとに、4回目で少しだけリズムを変えています。味付けがちょっと変わったほうが飽きなくていいですよね。

 

コードとドラムを入れただけでもだいぶ音楽っぽくなりましたね。

他にもコードの音色をピアノからギターなど他の楽器に変えてみたり、ベースなどの他の楽器を加えて更に音楽にしていくことも出来ますが、今回はマジで初歩の初歩をご紹介しました。

 

気が向いたらまた何か講座もどきをやるかもしれませんが、ご自分でいろいろ試してみたりネットで検索してみると更に楽しめるかと思います。実験のつもりで遊んでみると楽しいですよ。

オススメの教本は『作りながら覚える3日で作曲入門』(リンク先はヨドバシドットコム)です。今回の講座もこちらの本を参考にしています。Mac使いの方はGarageBandでの使い方も紹介されているので、安心です。

 

本当によく出来た本なので買ってほしい……という思いからこの記事を作りました。回し者じゃないです。