創作活動なさってる方へ。
自分の作品に自信持ててますか?
絵でも小説でも音楽でも何でもいいですけど、「自分の作ってるものに意味や価値はあるのかな……」ってときどき立ち止まって考え込んじゃってたりしませんか?
私はよくやります。
大好きなTwitterのフォロワーの誕生日が近いことを知って、絵でも描いてお祝いしよう!と思い立っても、描いてる途中で考えちゃうんです。
「私の描いた絵なんて相手に渡しても迷惑じゃないかな?」
「これって私のひとりよがりでやってることなんじゃないかな?自己満足に他人を巻き込んでないかな?」
それで、疑問を必死で払拭しながら絵を描き上げて、相手に渡してお礼を言われても、
「本当に喜んでもらえてるかな?気を使わせてないかな?無理させてないかな?」
はい、人間不信、自己不信ですね。
自分では今できる限りの気力と技術を注いで頑張って描いてるつもりだし、相手に喜んでもらいたくて描いてるのは本当。
でもそれが本当に相手のためになるか、相手が実際に喜んでくれるかどうかはまた別の話。
相手に「絵を描いてくれ」って頼まれて描いてるわけでもないので、ひとりよがり、自己満足でやってるという事実に変わりはないですしね。
それから、よくあるのが「絵を描いて投稿しても、全然イイネつかない……」
典型ですね。凹みますね。自己評価だだ下がり、テンションだだ下がり、絵を描くモチベも消え失せます。
でも、ちょっと待ってほしい。
「イイネ」なんてフォロワーの数やら投稿した時間帯やら、はたまた偶然RTしてくれた人がインフルエンサーでたまたますっごいバズったとか、そんな不確かなものに自分の価値を委ねて大丈夫なんだろうか?
「それなら、自分の価値を確かめられる、自分に自信をつけられる確かなものって何さ?」ってなりますよね?
それは、『対価』をもらうことです。具体的にはお金とか。
お金の話をすると、日本人は「がめついなぁ」と露骨に嫌な顔をしますが、別に『対価』はお金じゃなくてもいいです。
たとえば、友達に「Twitterのアイコン描いてよ!」とか「同人誌の表紙描いてよ!」って頼まれて、引き受けて、お礼に食事を奢ってもらうとか、そういうのでもいいです。とにかく、自分が納得できる『対価』をきちんともらう。自分で納得できるなら形のないものでもいいです。人に感謝されてお礼を言ってもらえるだけでいいなら、その言葉をメモに書き留めるとか、ネット上でならスクショを撮ったりして自分であとでいつでも見返せるように保存しておく。私も作品の感想とかこっそりTwitterのブクマに入れてときどき読み返しています。
でも、確かな形としての『対価』でわかりやすいのはやっぱりお金かなあって。
私はシナリオライティングでお金をもらって生活しているので、自分の書いた文章が誰かに必要とされていて、それを読んでもらって誰かを楽しませている、そういう形で社会に貢献できているという確かな自信があります。
お金を払うということは、「あなたを必要としている」という確かな証です。自分にとってどうでもいいことにお金をわざわざ払う人ってあんまりいないですよね?
「でも、そもそもお金をもらえるような絵じゃないよ私のは……」って方でも、とりあえずココナラとかSkebに登録してみる、出品してみるってだけでもちょっと気分変わると思います。実際に依頼が来なくても。勇気はいるけどね。
あとはイラストACオススメ。イラスト素材を必要としてる人は無料でDLできるし、DLしてもらったほうはポイントを獲得して換金できる。登録した絵は著作権を失う(詳しくはサイトの規約を見てほしい)し、DLしてもらうには相当の枚数を登録しなきゃいけないけど、私でも年に5000円くらいは換金してる。
それからLINEスタンプは、画力あんまり関係ないというか、ヘタウマな絵とかネタ系でもウケるのでアイデアさえあれば敷居は低い。LINE Payに登録すれば手数料なしですぐポイントをチャージできたと思う。
そういうちまちましたものでも、ポイントとかお金が入れば「自分の絵を必要としてくれる人がいる」っていう自信はある程度つくんじゃないかと思います。
多分自己評価低めで自己肯定感低い人は、『対価』を環境によって変動する不確かな「イイネ」とかに依存してしまってるんじゃないかな?
面と向かって「対価を要求します」って言いづらいと思うので、まずは取っ掛かりとして、他人とやり取りしなくていいイラストACとかLINEスタンプ作成とかから始めるといいかも。慣れてきたらココナラとかSkebにステップアップ。自分の値段を自分でつけるって難しいけどね。
私はクラウドワークスでシナリオライターの仕事にありつけましたが、イラストの場合はクラウドワークスとかのソーシングサイトはあまり推奨はしない。
クラウドワークスはだいたいがコンペ形式で、多数の希望者が自分の絵を出品して依頼人にどれかひとつ決めてもらう形式なので、競争率が尋常じゃないしまず選ばれないでしょう。選ばれるほどの画力があったら多分こんな記事読むほど自分の絵に自信がないとかないだろうし。
そんな感じですかね。
えらそうにべらべら喋ったけど、私も自己評価は低いほうです。
「全ッ然絵が上達しないしイイネもつかない……私の絵には価値が無いんだ……もう生きててもしょうがない……」なんて飛躍した思考回路になることもしょっちゅうです。
そんなときはもう開き直っちゃいます。私は私のために絵を描いているんだ。これは私のための物語なんだ。私が満足できれば周りの評価なんて関係ない。どうせひとりよがりなんだから。『対価』が得られないなら、もうそれでいいと思います。その代わり、絶対に自分が満足できる、納得できる仕上がりにすること。自分すら満足させられない作品なんて、生まれてきたことが可哀想です。どんなに時間をかけてでも、自分の今できる最高傑作を作る。絶対に「調子が悪い」なんて言い訳をしたくない。私はそうやって、血反吐を吐く思いで絵を描いています。たとえ、自分が思ったほどの賞賛を得られなくても。